所員の声

吉田誠一(写真)

自由研究 吉田誠一

新しい星を探して

早稲田大学大学院
理工学研究科情報科学専攻修了
1999年4月入社

実績は日本でトップ「MISAOプロジェクト」。

学生時代から続けています
修士課程の時からやっている研究活動なんです。 自由研究として、そのまま続けています。 正式名称は「天体画像自動検査システムの開発」。 いかにも会社の業務に近い感じの名前ですよね。 ですが、仕事とは関係ありません。
総称して「MISAOプロジェクト」。 Multitudinous Image-based Sky-survey and Accumulative Observations の略、新しい天体を探すプロジェクトです。 全国各地の仲間を集めて、社外の活動も盛んにやっています。
天体画像自動検査システムとは…
天体画像から自動的に星を検出します。 そしてカタログや過去の画像と比較して新しい星を見つける、というソフトウェアです。 PIXYシステムと名付けましたが、基本的に全自動で処理するんですね。
システムでは、どうもこいつは“新しい星”くさいぞ、っていう候補をリストアップ。 そこで、本当に新しい星かどうか、人間の目で確認し判断することになります。 膨大な量の画像から、すでに1000個以上の新しい「明るさの変わる星」、変光星を見つけることができました。 これは個数としては日本一で、世界的にも有数の実績をもつプロジェクトとなっています。
誰でも使えるオープンなシステムを目指して
システムとしては既に基本的な部分ができあがっています。 で、今のテーマはGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)。 MISAOの活動で、私のやっていることを誰でもできるようにしたい。 そんなシステムを目指しているんです。
どんな分野もそうだと思いますが、天文界でも情報技術の進歩はめざましくて、信じられないような膨大なデータが公開されてきています。 こうした大量データ時代には、ネットワークインフラはもちろんですが、データを解析するアプリケーションも必要です。 そのアプリケーションの開発では、処理の自動化の技術とヒューマンインターフェース。 このふたつが重要な鍵になると考えています。 ぜひ天文界でNo.1のアプリケーションを目指したいですね。
自由研究の制度を使わない手はない
自分自身で何かテーマをひとつ持っていると強い。 それが自由研究をやってきて感じたことです。 技術を身に付けるためにも良いことだと思いますよ。 私自身このソフトウェアを作るためにJava言語やXMLといったことを学びました。
やはり具体的に使ってみないと本当の技術は身につきませんね。 業務でできないことや新しいことに取り組めるのが、自由研究のメリットでしょう。 やりたいことができる。 その点、幸いに恵まれています。

先輩から一言!
「好きこそ物の上手なれ」でしょうね。 入社前からやってきた研究を、入社後も自由研究として継続している。 研究の成果は皆が認めるところでしょう。 天文学で社会的にも貢献していると思います。 業務の合間に研究を進め、大きな成果を出していることがとても嬉しいし、これからもがんばって欲しいですね。
ちなみにMISAOの成果はプライベートのHPでも公開されていますよ。