総務省の平成25年度「先進的通信アプリケーション開発推進事業」の公募に対して、当社は「センサーデータ売買プラットフォームの開発」を提案し採択されました。私たちはこのプロジェクトをHOTARUと名付けました。
近年インターネットの普及により数多くの機材がネットワークにつながるようになってきています。クラウドとビッグデータ技術の進展は膨大な量のデータを扱うことを可能にし、オープンデータに見られるデータの活用に向けての動きも活発です。オープンデータはフリー或いはオープンの動きですが これとは異なる視点で「売買」のプラットフォームがあれば また違った種類の機材やセンサーがネットワークに接続され、新たなデータが集められるのではないかと考えました。こうした「売買」の基盤は各種サービス共通で成り立つはずで、そうした基盤が提供されていれば新たなソリューションやサービスを生み出しやすくなるはずです。当社はこうした基盤の構築可能性を具体的に検討する提案を行いました。今回の提案では公募の前提であるNWGN(※1)を利用することとし、当該テストベッドで動作しているPIAX(※2)をベースにすることにしました。
NWGNにプラットフォームを提供。センサーを接続する動機付け並びにネットワークの活用を促す
新たなサービスを生み出しやすくするための、安全なやり取りをする基盤を提供する
その他、医療、農業、位置情報等データの流通と活用する余地は非常に広いと考えています。一方で安全性・各種規制・課金方法など解決すべき課題も多くビジネス化に向けてはまだまだ検討が必要です。
HOTARUにとって今年度はフィージビリティスタディの期間です。現在、プラットフォームの現実性や市場性について検討・調査を行っています。プラットフォームの現実性は実装に動作するプロトタイプを作成しながら検証を進めています。市場性については市場調査を行いつつ、様々な方の意見をヒアリングさせて頂いております。
来年度はHOTARUはサービスのためのプラットフォームですので、実際の事業で使われることで洗練化されていくものと考えております。
HOTARUの実用化には まだまだ多くの課題があります。私たちはそれらを一つ一つ解決しながら実現にむけて進めて参りたいと思っております。
2014年3月13日
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