在間 淑美Yoshimi Zaima
物理学科出身ですが、在学中に情報処理概論・演習、電子工学、計算物理を履修して、プログラミングに嵌まりました。卒業研究のためにプログラムを作っていると、時間を忘れるぐらい楽しかったです(笑)
就活では、「宇宙」というキーワードで、専門性が高そうな技術系ソフトウェア開発会社を探してISPを見つけました。いろいろな事業分野があり、どこに配属されてもおもしろそうだと思ったのを覚えています。
また、当時はまだ完全週休2日制やフレックスタイムが珍しい時代で、早くから導入していたISPは将来の子育てを考えると魅力的でした。
長く在籍しているので、宇宙、通信、医療、画像などISPのほとんどの事業分野を経験しました。現在は機械学習(AI)を使用してデータを解析する仕事をしています。
解析といっても、ツールを使えば結果が出るといったものではなく、論文で発表された新しい手法をプログラムに組み込んで試してみたり、いろいろなモデルや指標で評価したり、より賢いAIを実現するために日々試行錯誤を重ねているところです。数学の知識も必要なのですが、改めて勉強しながら進めていると、大学で学んでいたことはこういうことだったのか!と今更ながら気づかされることも。
座右の銘は、「スラスラ論文が読め、サクサクプログラムが書け、ペラペラ説明できる技術者たれ!」。理想の技術者を目ざして、今でも勉強の毎日です。
ISPは個も大切にしていて、自分のペースで仕事をすることができますし、フレックスタイム制なので時間に融通が利きます。また、有給休暇も午前と午後に分割して取得できるので、とても利用しやすいです。
女性に限らず、共働きで育児のために早く帰る男性所員や、育児休業を取得した男性所員もいます。育休取得後も元の部署に復帰できますから、仕事と子育ての両立について理解がある職場だと思います。
実のところ、私も2児の母としてISPの制度を活用した一人です。
子育て中は子供の急な発熱で会社を休んだり、保育園や学校からの呼び出しで早退することもありました。それができたのも、チームで取り組む体制や同僚の積極的なフォローのおかげです。チームメンバは私の事情を汲んで、コアタイム外の全体会議をなくしてくれましたし、会社側も子供の看護休暇制度を整えたりと、柔軟に対応してもらいました。
ずっと仕事と家庭、育児を両立させてきましたが、ある日、成人前の娘がこんなことを言いました。「自分も、結婚して子供を産んでも働くと思うよ。」
親の頑張りが子供に伝わっていることを感じた、本当に嬉しい瞬間でした。
今は子供達も成人を迎え、ほっと一息ついているところ。やっと手が離れたので、存分に仕事を満喫しています(笑)
育児は、時間を拘束されたり、三歳児神話に不安になったり、反抗期に悩んだり、思い通りにはならないこともしばしば。ですが、子育て中の同僚には「一生のうちで子育ての時間は短いから。楽しんでください」とアドバイスしています。子育てを卒業してしまえば物寂しく感じることもありますしね。
自分の得意分野や好きなことを仕事にすること。就職してからは時間の流れが速くなるので、学生のうちにできる限りいろんな物事を吸収して、視野を広げておいてください。
今の時代は変化が激しく、臨機応変に対応することが求められます。しっかりとしたビジョンを持ち、自分の夢を実現させてください。