平河 怜Satoshi Hirakawa
私は土木・建築・社会インフラの課題解決に取り組むチームの一員として、自社製品の開発や受託研究開発の業務に携わっています。私達のチームのクライアントは、建設会社や社会インフラ関連の企業。画像処理とAI(人工知能)の技術を活用し、画像から構造物の点検等を行うシステムの提案を行っています。
ISPの研究開発業務にも様々な役割が存在しますが、私は主にお客様への技術提案とプロジェクトの運営管理を担当しています。その他にも自社製品やその試作の開発、それらを展示会に出展して世の中に露出する営業活動にも関わっています。
私の研究分野はコンピュータビジョンと機械学習。機械学習の手法を用いてAIモデルの学習実験を行うための技術を研究したり、学習後のモデルを組み込んだシステムを開発することもあります。こういったシステムは、現場での作業を補助したり、自動化して人員の不足を補ったり、人手で作業を行った場合のミスを削減したりすることを目的としていることが多いですね。
国の取り組みで「国土強靭化」というキーワードを耳にされたことがあるかと思いますが、広く大きな視点で見ると、私達が開発するシステムが目指すところも同じ。強くしなやかな国をつくることに貢献する、社会的な役割を担っています。
技術者だからといって、殻に閉じこもっていては世の中のニーズやビジネスのターゲットとなる市場(マーケット)の動向を知ることはできません。講演・セミナーでの登壇や展示会出展などの活動を通して、ISPは定期的にマーケットと接し、新たな仕事を生み出しています。
特に展示会に関わる所員の数は多く、出展までの前準備、出展して技術を見せるデモの開発、展示会へのアテンドなど、大半の所員が何らかの形で協力しています。私もこの一年間で5つほどの展示会や講演を経験しました。
いろいろな業務が並行して目まぐるしい日々ですが、この仕事に深く踏み込めば踏み込むほど、システム開発の仕事でも、技術力だけでなく顧客との信頼関係がとても重要だと感じるようになりました。研究開発においても、技術営業活動であっても、お客様に対して常に誠実であり続けることが、私の技術者としての誇りでもあります。
私が入社したときのISPの印象は、「先輩所員にも話しかけやすいフラットな雰囲気で、所員が技術的に一生成長しつづけることを目指している会社」でした。今は、さらに「一人ひとりが主体性を持って仕事をしていくことが求められる会社」だとつけ加えたいですね。
自分達の技術で、様々な企業の最先端の研究に貢献している確かな実感を得ることができる。その一方で、世の中に貢献できる存在であり続けるためには、新しい技術の習得や蓄積を怠ることはできません。厳しくも、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
ぜひ皆さんも、日々の仕事にやりがいを感じられる場所を見つけてください。
ISPはイベント参加や講演も積極的